「おいしい」非常食


災害に対する意識の高まりを受けて、被災後に命をつなぐ非常食のニーズは多様化、開発技術も進化している。乾パンや缶詰など保存性が第一に考えられてきたが、近年は味や食べやすさ、栄養面に配慮された製品も目立つのが特徴だ。

 ホリカフーズ(新潟県魚沼市)は、阪神大震災で消防や警察など復旧、復興に携わる人たちが真冬の屋外で適切な食事を取れていないという指摘を受け商品開発に着手。2003年に、火がなくても発熱材でご飯やおかずを温めることができる主力商品「レスキューフーズ」を開発した。

 04年に発生した新潟県中越地震では同社の工場も一部被災した。被災地では「いつも食べているおいしさを」という要望が多く聞かれたという。

 同社は製品の改良を重ね、現在は復旧活動に携わる人向けの高カロリー食から、一般被災者向け、女性向け低カロリー食などニーズに合わせてさまざまなレスキューフーズを展開する。ご飯をはじめとする主食に加えシチューやハンバーグ、筑前煮など副食も種類が豊富だ。

 五十嵐一也執行役員営業部長は「当社はもともと食品メーカー。『非常食=まずい』では駄目。災害の時だからこそ『食べることができない』とあきらめてほしくない」と意気込む。

 11年の東日本大震災では非常食の栄養バランスが取りざたされ、12年には野菜を多く取れる中華丼も商品化した。

 アレルギーに着目したのは、「アルファ米」を手掛ける尾西食品(東京)だ。炊いた米を乾燥させたもので、熱湯を注げば約15分、水だと約1時間で食べられる。

 阪神大震災の時は乾パンが非常食の主流だったが、それ以降はアルファ米が注目されシェアを広げてきた。同社でもさまざまな味の商品を発売し、現在は白飯、赤飯、ドライカレー、チキンライスなど12種類を展開。このうち赤飯や、わかめご飯など6種は、えびやそばなどアレルギー物質27品目を含まない。

 市川伸介取締役営業企画部長は「東日本大震災以降、非常食に対する注目はさらに高まり、多くの自治体からアレルギーに関する事故があっては困ると要望があった」と振り返る。今年は米粉を使用した商品も発売予定だ。
参考文献 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150112-00000010-fsi-bus_all

ライク・ザ・セラピー

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