歴史的な合意


【ワシントン=青木伸行】イラン核問題をめぐる欧米など6カ国とイランとの協議が2日、包括的解決に向けた枠組みで合意したのを受け、オバマ米大統領は 2日、「歴史的な合意だ」と述べ、困難を極めた協議の成果を強調した。だが、国内的には今後、合意に反発する議会多数派の共和党との闘争を勝ち抜かなけれ ばならない。

オバマ氏は同日、ホワイトハウスで読み上げた声明で、「作業は終わったわけではない」と述べ、6月30日を最終期限とする交渉の妥結へ向け、取り組みを 強める意向を表明。また、「この間にイランが後退すれば取引は潰(ついえ)える」とし、イランを強く牽制(けんせい)した。

さらに、議会多数派の共和党には「議会が取引を潰せば、米国は外交的失敗の責任を負わされ、国際社会の団結は崩れる」と指摘、合意への同意を促した。

オバマ氏はイスラエルのネタニヤフ首相、サウジアラビアのサルマン国王と電話で会談し、枠組み合意への理解を求めた。

共和党は間髪を入れず批判に出た。ベイナー下院議長は「議会は合意の詳細を吟味する。イランは核兵器開発計画を継続しないという(オバマ氏の)示唆はナイーブだ。いかなる制裁解除も地域を不安定化させる」とくぎを刺した。

当面の焦点は合意に対する議会での承認問題だ。共和党のコーカー上院外交委員長らはすでに、合意について議会の承認を求める法案を提出し、14日にも委 員会で採決する構えを見せている。政権側は「合意は議会承認を必要とする条約ではなく、多国間の政治的合意だ」(国務省のサキ報道官)と反論し、法案が可 決されればオバマ氏は拒否権を行使するとしている。

共和党は対イラン制裁強化法案も準備。合意に向けた国連安全保障理事会からの政権の支持取り付けの動きにも「議会の役割を危うくする」(コーカー氏)と予防線を張っている。

協議が6月30日を期限とする最終合意に至り、イランが合意内容を履行したと確認されれば、制裁解除の運びとなる。その際には議会の承認が必要で、オバマ氏は最大の山場を迎えることになる。参考文献http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150403-00000555-san-n_ame

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